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「矢」を受けることは、これまで何度か話題にしてきました。

私たちが人生を歩いていると、

死ぬこと、老いること、病気になること、別れること、望みが叶わないこと・・・

こういう種類の矢が飛んでくるのです。

どこからか飛んでくるこの矢は避けることができず、確実に当たるのです。
当たるととても痛いものです。

ブッダはこれを「第1の矢」と呼びました。

生きていることの代償として飛んでくるのです。

しかし、私たちは別の痛みもこれから作ることになります。

  • 単なる頭痛がしただけで、医者にもかかってもいないのに「脳腫瘍ではないか」と不安になったり、
  • 手ひどい失恋をした後、「異性は信じない。人は信じない」と失恋の対象者でない無関係な人にまで思考や感情を拡張することによって、自ら人間関係を制限し、その結果、人生と生活を硬直化させてよけいに苦しんだり、
  • 希望校に入学できなかった、解雇されたという理由で、自己の全てを否定して自殺までしたり、

こういう種類の「痛み」は第1の矢の痛みではありません。

第1の矢をきっかけとして発生する痛みで、本来不必要な痛みなのです。

これを「第2の矢」といいます。

第2の矢は、不思議なことに第1の矢がなくても飛んできます。

たとえば、

友だちの二人が、遠くからあなたの方を見て「笑った」とします。

すると、

  • 私のことを噂しているのではないか
  • そういえば、最近態度も冷たくなっていたし
  • きっと私のことを嫌っているか、馬鹿にしているにちがいない
  • 今度確かめよう

などと人の心を推測したり、破滅的な結末を妄想して不安になったりすることもあります。

これは事実に反応しているのではなく、自分の頭の中にある

「自分の思考」に反応している

だけなのです。

この時、「遠くからあなたの方を見て笑った」ことは決して第1の矢ではありません。

しかし、第1の矢がなくても、このように第2の矢受けてしまうのです。

そして、ほとんどの場合、第2の矢は自分が自分に対して放つものです。

他人に矢を放った場合、それを受けて他人が反応し、さらに矢を放ってくるという悪循環も発生します。

滑稽なことに、褒められても自分に矢を放つことがあるのです。

素晴らしい人、素晴らしい仕事を賞賛されても、内心では

本当の自分はそんな大したことがない

見せかけだけの自分を人は見ているのだ

と自分に第2の矢を浴びせます。

第1の矢を「苦痛」、第2の矢を「苦悩」というならば、

私たちの悩みのほとんどは第2の矢、つまり「苦悩」なのです。

苦悩もまた発生してしまうものですが、しかし、不必要なものです。

この矢は避けることができますし、そもそも飛ばさないこともできます。

これらの方法は、やってきたことがないためスキルとして身につけるために練習しなければいけません。

ある日たちまちにして解決、という魔法はこの世には存在しません。

自転車乗りと同じで、いったん身につけるとずっと身につくものです。

私にはあの人のように自転車乗りはできない、と主張する人もいます。

  • どうしてできないのか、
  • どうして乗りたくないのか、
  • あなたはできて、私にはできない

こうした人は、できる方法をひとつ考えるより、できない理由を100ほど挙げるのが得意な人です。

延々と乗らない理由を言い訳として説明しても自転車には乗れず、自転車に乗らない自分がいるだけですし、現実は何も変わりません。

何よりもそうやっているからこそ、今の自分がいるのです。

乗ろうと思う人だけが乗ればいいのです。

乗ることができると、便利である上に、行動範囲が広がります。

私たちは、生きていると第1の矢だらけではないですか。

さらにそのうえに、第2の矢を自分や他人に放って人生を身動きできなくする必要はどこにもありません。

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この記事を書いた人

ファウスト博士
ファウスト博士
心理学を日常生活や人生に徹底的に使うことにより、なりたい自分を手に入れ、心と人生を取り戻すことをサポートするV.d.s.

V.d.s.主任研究員