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嫌な人がいるとき、

「あいつを無視しよう」

と言って、これまで無視することもあったと思います。

さて、無視する、とはどんな状態なのでしょうか。

たとえば、

・遠くにいても、近くにいても私たちの視界の範囲にいたとしてもいないように振る舞う

・話しかけてきても、話をしない

・実際の付き合いやSNSなどで返事をしない、相手にしない

などが思いつくでしょう。

では、これは無視になっているのでしょうか。

常にその人がどこにいるのかを意識していないでしょうか。

・今、近づいてきた

・今、○○さんと話をしている

・今、この部屋を出て行った

・あっ!話しかけてきた。話さないでおこう

・遊びに行くのにその人だけを外そう

よく考えると、これらの行動はその人をとても意識していることでもあるのです。

その人がどこにいて、誰と話しているのかを意識しているのです。
話しかけられても「話をしない」と意識して話さないのです。
その人だけを外して遊びに行くというのも、その人を意識しないとできない行為なのです。

つまりは、私たちが行っている「無視」は実は無視ではなく、

とても意識していること

なのです。

とても意識していることを「無視している」といっているにすぎないのです。

ここで、もし「その人」を「私たちが苦痛に思う記憶、出来事」などにした場合どうでしょうか。

普段、私たちはこのような「不快な」出来事などに出くわすと、

・なかったことにしよう

・忘れよう

・他の記憶や感情に置き換えよう

などと行動します。

しかし、無視された「その人」と同じように、無視しよう、忘れようと思えば思うほど、
「私たちが苦痛に思う記憶、出来事」をとても意識しているのです。

では、本当の意味で無視するというのはどういうことでしょうか。

たぶん・・・

その人が近づいてきても遠ざかっても全く気にしないし、
話しかけられても「話さないでおこう」と考えることもなく、普通に話すでしょう。

そもそも無視しているわけですから、その人の言動すら気にならないはずですし、
受け答えも意識する必要すらありません。

つまりは、行動そのものは「無視していない」行動と全く同じになります。

同じように、「私たちが苦痛に思う記憶、出来事」に対しても、

本当に忘れたのなら、全く気にすることなく、避けることもなく、
コントロールすることもなく行動できるはずなのです。

そもそも「苦痛に思うことすらなくなる」でしょう。

こういったことは、思考や感情との綱引き(これらをコントロールしよう)をやめ、
逃げ出すことをやめることによって実現するのです。

これを思考や感情のアクセプタンス(完全受容)することや思考や感情と私たちとの関わりを見直すことによって実現する、

「本当の意味での無視」

なのです。

思考や感情との反応を見直すことは、一定のスキルでもあります。
また、これまで私たちが思いもしなかったアプローチです。

ある日突然、これらができるわけではありませんが、自転車乗りと同じでいったん身につけると、
人生において、ずっと使うことができます。

同じこと(思考・感情のコントロールや回避行動)をしていたら、同じ結果しか得ることができません。
そして、同じこと(思考・感情のコントロールや回避行動)をし続けるのです。

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