最近実施した自己変革セミナーの受講生からいくつかお返事をもらいまた。
———————————————————-
- セミナー中はとても動揺しましたが、
本当にセミナーの効果があるのはセミナーが終わった後でした。
1週間ぐらいは感情の変動がたくさんありました。
それは不快なものではなく「私の人生はこのまま浪費していてはいけない。
何か残せることをしたい」との強い目的意識を持つことができました。 - セミナーや自己啓発にはたくさん顔を出していました。
その時は何かを得たような気持ちになりますが、
薄れるとまた刺激を求めて他の自己啓発へ、という繰り返しでした。
人に誘われて軽い気持ちで顔を出したのですが、内容はとてもショックでした。
何のために自分は生きているのか、自分は何ものか、
生きている間に何ができるのかを真剣に考えました。
ファウスト博士は
「このセミナーは幸せになろうというありもしないことを求め続けるものではなく、
過去を丁寧に振り返り、今の自分をありのまま見つめることによって、今の自分に大きな一撃を加えて変革を与えるもの」
と言っていました。
その通りだと思います。
わくわくするとか幸せを求めてその気になるセミナーに興味がなくなりました。
自分のやりたいことが分かったのでしっかりと歩いて行きます。
———————————————————-
もっと感想を紹介したかったのですが、いずれも主宰する側にとってはうれしい感想ばかりです。
自己変革という言葉を聞くと、たぶん私たちは
・どうすれば幸せになれるのか
・どうすればマイナス思考から脱することができるのか
・どうすれば夢を叶えることができるのか
などのイメージを持つと思います。
そして、現にそんなセミナーばかりです。
このような内容は、昔から形を変えて繰り返し行われてきました。
確かにこれらのセミナーに参加しているとその時は気持ちいいものですが、
つらくなるとまたどこかのセミナーや自己啓発に参加してしまうことが多いものです。
つらくなると、アルコールを飲んで気分をよくすることと何ら変わりがないような気がします。
マイナス思考を何とかするという思考や感情のコントロールは、
そもそも思考や感情の発生や内容はコントロールできないということを考えると、
嫌な思考や感情が発生するたびに同じことを繰り返すのです。
ありありと夢が叶ったときのことを思い続けるとそれが現実化するというものですが、
よく考えるとオカルト以外何ものでもありません。
戦争中に敵方に捕まり、いくら命をかけてありありと思ったところで現実は処刑されるのですから。
これこそ、命をかけてイメージしても何も変わらないという証拠でしょう。
そもそも「幸せ」とは何かを考えてみると、
不快な感情や思考を持たず、苦痛もなく、何不自由ない状態をイメージするでしょう。
そして、現実はそうでない自分をどうしようもないやつ、病気、不幸などとレッテルを貼り、
不快な感情や思考を取り除こうと、苦痛をなくそうと懸命になるでしょう。
けれど、そんなものがなくなったためしはありません。
それがなくならないのは、もっと自分がなくすための努力をしなかったからだと信じ込み、
さらに同じことを繰り返してきたのでしょう。
まさに自転車操業、地獄車の状態です。
不快な感情や思考は取り除くことはできませんし、そもそも苦痛があるのが現実なのです。
苦痛の発生を私たちはコントロールできません。
放っておいても、死、病気、別れはやってきます。
これらは当たり前のことです。
不安や恐怖、動揺、パニックなども発生します。
これらは健全な反応です。
しかし、不快な感情や思考、苦痛というものを取り除こうと必死になると、
身動きできなくなってしまうのです。
確かに、誰でも幸せになって、全てをコントロールできると甘い夢を見せ、
一時の苦しみを忘れるアルコールを提供することは簡単です。
一時的にでも、苦痛を忘れ去ることができるのですから。
しかし、すぐに覚めてしまいます。
そうして、上手くいかないのは、それはあなたの努力が足りないからだ、
と責任転嫁することも可能です。
そもそもコントロールできないものをコントロールしようとして失敗すると、
それはあなたのせいだというのは簡単ですから。
そうすることによって、セミナーをする側は人を取り込むことができるからです。
私たちは考えました。
長期的に見て役に立たない方法は放棄して、それとは違ったアプローチをしよう、と。
コントロールできないものはできないのですから、受け入れるしかないのです。
コントロールできるものはコントロールしよう、と。
現実世界は、苦痛があり、不快な思考や感情は常に発生し、それもコントロールできないものです。
ですから、これらを前提したセミナーを作ろう、と。
そして、自己変革セミナーが作られました。
自己変革セミナーは「死」というものをモチーフとして、とても強烈な気づきや存在価値の発見に役立ちました。
それだけでは飽き足らず、自己変革セミナーの上位バージョンとして、
もっと現実に立脚したセミナーを作り、本当の意味で
自分の存在価値や存在理由
そもそも自分とは何ものか
幸せという幻を追い求める代わりに、より現実的にどうやって対処し、生きるのか
思考や感情と、行動との関わり合い方
考え方の根本的な変革
が分かるようなものを準備してきました。
単に気づきだけで終わるものではありません。
甘い夢やアルコールのような一時的な快楽を与える代わりに、
現実から自分がどう行動するのかを徹底的に考えます。
たぶん総時間10時間は軽く超えるようなものとなります。
私たちの思いは、心理的技法の粋を集めた方法を用いて、
集中的に変革できる環境を作るというものです。
自己を根本的に変革するために、心理的技法を結集したらどうなるのか、
私たちのこれまでの総決算といえるものを作っています。
数日中には詳細を発表できるでしょう。
3/28日 土曜日にこのセミナーを実施したいと思っています。
この記事を書いた人
この投稿者の最近の記事
- 2022.09.18ブログ緊張と戦わないこと
- 2022.08.20ブログ評価に翻弄されていませんか?
- 2022.07.12ブログ思考や感情はあなた自身ではない
- 2022.02.23ブログ吸い込みながら歩く