私たちのやり方は、その根底に
次世代の認知行動療法の一種で関係フレーム理論に基づいたやり方や、
ミルトン・エリクソンを源流とするブリーフセラピーをもとにしています。
これまでの心理療法(特に日本の場合)は、
原因志向型、問題志向型とも呼ばれ、
過去のトラウマや両親からの虐待、育てられ方が原因で、今の症状が作られたとし、
これらを解決すれば、症状はなくなるという医学モデルを導入しています。
原因があるから、それを除去すればよいというのは、もっともらしいですし、
実際に私たちの皮膚の外(つまり外の世界)では、有効です。
ドアが壊れたら修理したり、交換したり、
ウィルスが侵入したらそれを除去したり、
原因を特定し、これを除去することによって物事は解決してゆくものです。
ところが、私たちの皮膚の内側(心の中)では、これが上手くいかないどころか、
悪化することさえあります。
不快と評価した思考や感情を忘れよう、戦おう、逃れようとするとますますそれにとらわれてしまいます。
忘れたり、逃れたフリは出来ますが、同じ状況になると同じことを繰り返します。
絶え間なくポジティブ思考を持ったり、絶え間なく「手放し」たりしているのは、まさにこのようなことなのです。
よくよく考えてみると、
- 過去のトラウマはすでに現在にない
- 過去のトラウマというものが記憶通りに存在したのかどうかも不明
- 育てられ方が悪いと言って責任者を決めつけても、すでに育ってしまっていることの解決にはならない
- 誰のせい、何のせいという責任に発展し、解決どころか新たな苦悩を生み出す
- 原因は一つとは限らない
ことが分かると思います。
ブリーフセラピーとは、解決志向短期療法で、効果的で効率的に心理療法とされています。
その源流には M.H.Ericksonがいます。
そして、MRI、BFTC(シェイザー、キム・バーク、ミラー)のように発展してきました。
特徴は、
- 問題解決ではなくて、解決を構築すること
- 原因に極力触れず、現在の症状を解決・治癒に結び付けてゆくこと
- クライエントが持ち込むものは抵抗でも何でも利用すること
にあります。
例えていうとこんなところでしょう。
平日の午後3時頃、地震が起きて建物が倒壊し、あなたはその下敷きになって助けを呼んでいます。
「助けてくれーー」と。
そこに私が通りかかり、助けを求めているあなたを発見します。
そして、こんな分析をするのです。
- どうして平日のこんな時間にあなたがここにいるのだろうか。
- この程度の地震で倒壊する建物にいたからこうなったのだ。
- そもそも、地盤の強度や建物の耐震強度はどうなっているのか。
- どうして建物が壊れてしまったのか。
こんな分析をしたところで、あなたは助かるはずもありません。
必要なことは、建物の強度や地震の原因を調べたり、あなたがどうしてここにいるのかの理由を調べることでもなく、
今、どうやってあなたを救うのか、ということなのです。
ブリーフセラピーには3つのルールがあります。
① もしうまくいっているのなら、変えようとするな
② もし一度やって、うまくいったのなら、またそれをせよ
③ もしうまくいっていないのであれば、(何でもいいから)違うことをせよ
さらに、ブリーフセラピーの8つの原則というものもあります。
① 変化は絶えず起こっており、そして必然である。
② 小さな変化は、大きな変化を生みだす。
③ 未来は語られ、そして創造されるものである。(過去の奴隷ではない)
④ 問題と解決には必ずしも直接的な関係があるとは限りません。
⑤ 問題は常に起こっているとは限りません。
⑥ クライエントに何かするよう告げるより、質問しましょう。
⑦ 「解決」について知るほうが、問題と原因を把握することよりも有用である。
⑧ クライエントは、彼らの問題解決のためのリソース(資源・資質)を持っている。クライエントが、(彼らの)解決のエキスパートである。
私たちV.d.s.は、一方で思考や感情との関わりを変えることによって苦悩を低減し、さらに活き活きと生きる方法を身につけながら、
もう一方では、このようなブリーフセラピーを自らに適用してゆく勉強も行っています。
症状がある人にはセラピーになるでしょうし、行き詰まっている人には未来志向型のコーチングにもなるでしょう。
楽しそうでしょう? (^o^)
新規会員を募集していますので、よろしくお願いします。
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